動物倫理かいぎは、人間と人間以外の動物たちのより良い関係を、多様な実践と学問に身を投じる人々の対話によって追い求めるための学会です。
日本における動物倫理の普及と研究者のネットワーク形成を目指し、学術研究、教育、出版活動を通じて動物の倫理的地位に関する議論を促進します。また、学際的な研究や理論と実践の統合、インターセクショナリティの視点を取り入れ、動物産業に関わる方々や関連する活動家との意見交換の場を提供します。
目次
2025.7. 12 13:00
2025.7.12 [一般公開] オンラインかいぎ「動物の解放-その来し方行く末を思って」を実施しました
2025.3.2 [会員限定]オンラインかいぎ「畜産動物の状況は改善されるべきだ。ではどれくらい優先されるべきか? Take 2」を実施します
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日本における動物倫理の広がりを目指して、動物倫理かいぎをひらきます。動物倫理かいぎは、人間と人間以外の動物たちのよりよい関係を、多様な実践と学問に身を投じる人々の対話によって追い求めるための集まりです。
私たちは日々、動物たちと関わりあいながら生きています。都市に生きれば建物に切り取られた空を横切る鳩やからすが、農村に生きればまき場で草を食む馬や羊が私たちの隣人です。ほかにも、私たちは犬や猫とひとつの家で暮らし、動物園や水族館で象やイルカと目を合わせ、豚や鶏を食べて生きています。このように私たちの生活が動物たちと密接に結びついている以上、人間と動物との現在の関係を当然のこととせず問い直し、よりよい関係を築くことが、私たちのよりよい未来となるはずです。
動物倫理を学問として体系的に論じる試みは、主として20世紀後半から西洋哲学の分野でおこなわれてきました。この思想を受け止めた実践であるベジタリアン、ヴィーガンの食事に関して言えば、欧米では現在日本とは比べ物にならないほど多くの選択肢があります。日本においては西洋由来の哲学思想は社会に浸透しづらいのかもしれません。あるいは、哲学のことばを使う人々が、社会に自分たちの考えを吟味してもらうことをもっと重視するべきなのかもしれません。
しかし、哲学のことばを使わなくとも動物たちとの関係をよりよくしようという活動実践は可能であるばかりか、すでにたくさん存在するはずです。これに加えて、哲学のみならず文学、芸術、社会科学などほかの多くの学問の中にも、動物たちとの関係に特別な価値観を見出すものが豊富にあるでしょう。様々な実践や学問と手を携えることを通じ、動物たちとのよりよい関係を実現することが、動物倫理かいぎの理念です。
動物倫理かいぎは上の目的の下で設立され、参加者の民主的な運営によって、動物倫理に参画する人々の交流のよすがとなることが望まれます。これを通じて、この日本、ひいては動物たちの惑星である地球にとって、望ましい未来への途を拓くことを目指すものです。
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動物倫理かいぎでは、志を同じくする仲間を歓迎しています。入会をご希望の方は、以下のリンクよりお申し込みください。